新着情報
Miller et al. (2024) は新熱帯区のゲンゴロウ亜科を再検討し、新属新種 Nilssondytes diversus Miller, Michat & Ferreira Jr, 2024 を記載。また、Megadytes Sharp, 1882 の亜属として知られていた Bifurcitus Brinck, 1945, Paramegadytes Trémouilles & Bachmann, 1980, Trifurcitus Brinck, 1945 を属に昇格、Megadytes (Megadytes) Sharp, 1882 とされていたものは 2属に分割し新属 Metaxydytes Miller, Michat & Ferreira Jr, 2024 を創設した。
アフリカに広く分布するツブゲンゴロウ亜科の単型属 Philodytes J. Balfour-Browne, 1938 は Balke et al. (1997) によってツブゲンゴロウ属 Laccophilus のシノニムとされたが広く受け入れられずにいた。 Alarie et al. (2023) は Laccophilini に属する 7属14種の幼虫形態に基づく系統解析を行い再び Laccophilus のシノニムであることを指摘した。
ゲンゴロウの自然史
日本産ゲンゴロウ
世界のゲンゴロウ科は現在 11亜科に分けられている。日本にはその内 7亜科が分布。
世界のコツブゲンゴロウ科は現在 2亜科に分けられていて、両亜科とも日本に分布する。
ゲンゴロウ科に比べて研究者が少なく、幼生期や食性などの生態面は不明瞭な点が多い。
日本未記録の科
ゲンゴロウ上科の内「ゲンゴロウ科」「コツブゲンゴロウ科」以外の 4科は日本からの記録がない。